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イソギンチャクとは

イソギンチャクもサンゴと同じ分類であり性質でありますが、ただサンゴとは違い丸い口盤がありそこから体内へと栄養分を吸収して生きている動物で、サンゴと同じく褐虫藻と共存して光合成の時のエネルギーを少し吸収したりもします。また、イソギンチャクはサンゴと違いその無数の長い触手にある毒で小魚などを弱らせて捕食もします。つまり肉食でもありますね。
一般的に南の温かい海で生息していて、カクレクマノミなどと共存しています。その他にもキンチャクガニやオラウータンクラブといったイソギンチャクに隠れて生息するカニもいる為、イソギンチャクの飼育は海水アクアリウムの幅を広げます。
そしてイソギンチャクはサンゴと違い自分の好きなスペースへと移動する事ができます。
足盤と呼ばれる物で自由に動きまわります。速度は非常にゆっくりではありますが、水槽内でもお気に入りの場所を見つけるまで動きまわりますよ!
イソギンチャク飼育に大切な事
まずは照明です。成長していくには光が重要です。褐虫藻の光合成にも必須で、イソギンチャクは日光不足になればどんどん弱っていく生き物です。イソギンチャク育成にはメタルハライドランプの使用を強くオススメします。
続いて水質です。つまり硝酸濃度が少ない状態、ろ過バクテリアが定着して完全に水の循環ができて透明な綺麗な水のことです。ちょっとした水温の変化にも敏感なイソギンチャクにとって塩分濃度上昇や有害物質の濃度が少し上がるだけで触手が縮んで元気が無くなったりします。毎日の水質のチェックは忘れないようにしましょう。
そして水温です。サンゴとは逆に高温に強く低温に弱いというとこがあります。大体27℃程度を保ってあげると適性温度で問題なく育つかと思います。仮に夏場30℃くらいになっても特に問題はないとは思いますが、他にサンゴと混泳させてる場合サンゴが危険なので上手く調節してあげてください。
冬場のヒーターや暖房は必ずつけてあげてお部屋全体を暖かくしてあげるところから対策をしてあげてください。イソギンチャクは低温に弱い為冬場の管理が難しくなります。温度チェックは毎日行うようにしましょう。
最後にサンゴとの混泳には十分に気をつけてあげること。
上でも説明しましたがイソギンチャクは動きまわります。最初にイソギンチャクを導入して自分のスペースを確保して定着したらサンゴを導入するようにしましょう。お互いが毒で接触してしまい弱ってしまうのを防ぐ為です。
そして水温の問題です。これはやや難しいところではありますが、およそ26℃くらいを目安にサンゴとイソギンチャクを混泳させてる水槽には設定してあげると良いでしょう。
それか高温に耐えれるサンゴを選択して27〜28℃くらいに設定する方法もあります。そこは飼育者さんのご判断でイソギンチャクとサンゴお互いに良い環境になるように配慮して、環境を整えてあげましょう。
以上がイソギンチャク飼育で大切なことです。基本的にサンゴと一緒ですね、両方ともかなりセンシティブな生体なので飼育していく難易度が高いアクアリウムとなります。
クマノミとの共存について
自然界でもよく見られるクマノミとイソギンチャクの共存。
これはクマノミ自身の身を守る為でもあり、イソギンチャクにとっても身を守る為でもあります。この共存は水槽内でも見られ、感動的です。
しかしイソギンチャクの触手には毒があります。でもなぜクマノミがその毒によってやられないかというとクマノミの体の表面には特別な粘液で守られており、イソギンチャクによる毒は効かない仕組みになっていてお互いに共存が可能になってまいます。
クマノミのような小さな体をもつ魚は天敵が多く身を隠したり守ったりする場所が必要になってきます。その為毒があるイソギンチャクへ隠れることにより安全な場所を確保する事ができるのです。そしてクマノミはそのイソギンチャクへ産卵して卵を守ります。
イソギンチャクも他の魚などからつつかれて食べられるというのを防ぐ為クマノミと共存します。ダイバーが自然界のクマノミが住んでいるイソギンチャクに近づこうとすると、クマノミが怒ってダイバーを口でつつきにやってきます。これと同じくクマノミによって、イソギンチャクも外敵から身を守られています。自然に起きる全く違う生体同士がこのように共存して生きているというのはとても感動的ですよね。
ですので、もしイソギンチャクを飼育する予定があるのならばカクレクマノミなどの飼育もオススメします。イソギンチャクにもよりますがカクレクマノミが居ついてくれる可能性は高いですよ。しかし種類によって相性があるので事前に調べて相性の良いイソギンチャクとクマノミを飼育してみてください。
イソギンチャクの選び方

イソギンチャクを購入前にしっかり観察し状態の良いイソギンチャクを選ばないと水槽へ投入後どんどん弱っていきます。主にイソギンチャク・サンゴ・魚は国産と海外輸入の2つが主流で、それぞれのメリットとデメリットがあります。
まずは国産のイソギンチャクのメリットから。
- 輸送時間が短い為、比較的元気な個体が多い
- 国産の為、信頼度が高くトリートメントされている
- 輸入のイソギンチャクに比べて長生きする(個体によります)
デメリットは
- 値段が高い。
以上が国産のイソギンチャクのメリットデメリットです。コストはかかりますが良い生体が多いので元気に長く飼育していくには国産を選ぶ方をオススメします。私は基本国産の生体を飼育しています。
次に海外輸入のイソギンチャクのメリット
- 国産と違い値段が安価。
- 国産ではあまり売られていないレアな個体を飼育できる など。
デメリットは
- 個体が弱っている可能性が高い。(輸入の為、長時間の移動がある為)
- 海外の海は日本の海に比べ塩分濃度が高い為、購入後水槽に入れても環境が合わず死んでしまったりする可能性が高い。
などが挙げられます。それぞれ人の好みですが、私は生体の安全性を考えて国産を選ぶように心がけて飼育しています。もちろん輸入のイソギンチャクの中でも元気な個体はいますよ
そしてイソギンチャクの中で状態の良いイソギンチャクはまず
- 触手が綺麗で全て出て全体的に広がっている状態
- イソギンチャクの真ん中にある口が閉じている状態
- 白く白化などしていなく全体の色が綺麗に出ている状態
などが最初の元気な生体選びに大切な事です。
しっかり観察して良い個体を選び、その個体にあった水槽の環境状態を作り上げて飼育してあげてください。
まとめ
イソギンチャクを飼育するにはまずサンゴ飼育と同じで水質・光・水温が適切な環境を整えてあげる事。
それからサンゴとの混泳は十分に気をつける事。その他イソギンチャクを突く習性のある生体は入れない事。
イソギンチャクを飼育する時合わせてクマノミも飼育すればそのイソギンチャク自体を守ってくれるしお互いの生存率も上がる為オススメ!
特に国産のイソギンチャクは値段が高いが輸入のイソギンチャクに比べ個体の質が高く、元気な個体が多い為、国産を購入することをオススメ!
以上イソギンチャクについてでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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